現在までの奨学生

日本パスツール協会−フランス政府による
日仏共同奨学金プログラム(フランス政府給費留学生パスツール奨学金)

 

2013-2014年度

2012-2013年度

2011-2012年度

2010-2011年度

2009-2010年度

2007-2008年度

2006-2007年度

2005-2006年度


徳田 智子 氏

専門:分子遺伝学

パスツール研究所での所属先:Département de Biologie du Développement, Unité de Génétique fonctionnelle de la Souris

研究内容:<マウスモデルを用いた特定ウイルス感染に関わる宿主遺伝要因の解明研究>
ウイルス感染症において、宿主の遺伝要因は発症と病態の進行を左右する重要な要因の一つです。したがって、病原体に対する宿主の免疫応答に関わる遺伝子を解明することは、分子機構の理解と、新たな治療や予防法、ワクチン開発に大きく貢献すると考えられます。本研究では、特にリフトバレー 熱ウイルスに関わる宿主の感受性遺伝子の同定を目指し、マウスを用いた分子遺伝学的解析を行います。

留学便り 徳田 智子 氏

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青木 徹 氏

日本での所属機関:東京医科歯科大学大学院 生体材料工学研究所、 機能分子研究部門 メディシナルケミストリー分野、 国立感染症研究所 エイズ研究センター

専門:ウイルス学

パスツール研究所での所属先:Trafic membranaire et Pathogenèse

研究内容:<プリオン感染細胞におけるTNT (Tunneling nanotube) 形成メカニズムの解明>
プリオンタンパク質は神経組織に存在するが、これが誤った構造(異常型プリオン)をとった場合、神経組織に蓄積し、様々な神経変性疾患をもたらす。プリオンタンパク質が異常型プリオンに変化する詳細なメカニズムはわかっていないが、近年、プリオンタンパク質がTNTという構造物を介して近接の細胞に移動することがわかった。そこで我々はプリオン感染細胞におけるTNT形成メカニズムを詳細に調べることにした。細胞間のプリオンタンパク質の輸送分子メカニズムを同定することにより、新たな薬剤の標的分子を発見することにもつながり、神経変性疾患を治療することができるかもしれないと考えている。

留学便り 青木 徹 氏

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高島 英造 氏

日本での所属機関:日本歯科大学生命歯学部微生物学講座 助教

専門:生化学 微生物学 寄生虫学

パスツール研究所での所属先:Unité de Génétique et Génomique des Insectes Vecteurs

研究内容:ヒトは、ハマダラカという蚊によって媒介されるマラリア原虫に感染する事でマラリアになるわけですが、視点を変えるとマラリア原虫はハマダラカに感染する寄生虫とも言えます。興味深いことにハマダラカはマラリア原虫の感染に対して自然免疫を持っており、個体によってマラリア原虫感染の程度に大きな差が認められます。我々はハマダラカにおけるマラリア原虫に対する自然免疫の作用機序について遺伝学的、生化学的に解析をすすめており、マラリアをコントロールする手がかりを探しています。

留学便り 高島 英造 氏

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佐藤 尚子 氏

日本での所属機関:東京大学医科学研究所炎症免疫学分野

専門:粘膜免疫学

パスツール研究所での所属先:Unite des Cytokines et Developpement Lymphoide、Departement d'Immunologie

研究内容:我々は外的から身を守る為に体内に様々な防御機構を持つが、その中でも外来抗原からの侵入を防ぐ為の複雑な免疫機構を獲得しています。特に外来抗原と直接戦う事ができるNK(Natural Killer)細胞の役割は非常に重要ですが、未だ明らかになっていない事がおおくあります。このNK細胞の分化・機能解明および体内局所での役割を研究しています。

留学便り 佐藤 尚子 氏

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小松 旬 氏

日本での所属機関:豊橋技術科学大学 未来技術流動研究センター 研究員

専門:生物物理、静電気応用工学

パスツール研究所での所属先:Unite Postulante de Stabilite des Genomes

研究内容:DNAの複製を正確に行う事は、ゲノムの安定性において不可欠です。しかしゲノム中に点在するDNA複製の開始点(=複製起点)の時間的・空間的なメカニズムにはいまだ不明な点が残っています。研究室ではDNAの単分子観察を中心にこれらのテーマの解明に取り組んでおり、私はより効果 的な単分子観察法の開発と、それを用いた複製起点の網羅的な解析を行っていく予定です。

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石野 智子 氏

日本での所属機関:三重大学大学院医学系研究科医動物学教室 助手

専門:寄生虫学

パスツール研究所での所属先:Unite Postulante de Biologie et genetique du Paludisme

研究内容:マラリアは、現在でも年間200万人の方が命を落とす脅威的な感染症の一つです。マラリア原虫は、ほ乳動物の体内に侵入後、最初に肝臓に感染するのですが、私はこれまで、その分子基盤の解明を試みて参りました。所属先のDr. Menardは、遺伝子欠損原虫を用いた機能解析の論文を最初に報告し、継続的に有効な研究戦略を生み出されている方です。これらを十分に活用し、また感染症の研究者が多く集まる環境を活かして、未だ多くの謎が残されている肝臓感染機構を明らかにし、新規マラリア防御法の創出につなげる事を目的としています。

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片桐 大之 氏 

日本での所属機関: 理化学研究所 脳科学総合研究センター 神経回路発達研究チーム
(ヘンシュ貴雄 グループディレクター・チームリーダー)

専門: 神経生理学

パスツール研究所での所属先: Unite Perception et Memoire Olfactive

研究内容: “側脳室周囲(subventricular zone)は成体動物において新生細胞を産出し続けている部位 です。この部位から嗅球に至るまで、新生細胞がどのように分化、成熟していき、既存の神経回路網に組み込まれていくか、という点において主に電気生理学的手法を用いて研究を行っています。”

身辺雑記 (片桐 大之 氏)

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渡辺 裕介 氏

日本での所属機関: 国立遺伝学研究所 系統生物研究センター 発生工学研究室(教授:相賀裕美子)

専門: 心臓発生

パスツール研究所での所属先: Unit of Molecular Genetics of Development(教授:Margaret Buckingham), Department of Developmental Biology

研究内容: テーマ:二次心臓領域の発生におけるFGFシグナリングの機能解析
”脊椎動物の心臓形成は、胚前方の側板中胚葉の細胞が融合し、静脈極(流入路)と動脈極(流出路、outflow tract, or OFT)を持つ心筒が形成されることから開始する。心筒の伸長に おいて、動脈極では咽頭後部の臓側中胚葉領域が心筋細胞に分化しOFTに供給されていくことが私の留学先であるBuckingham教授の研究室で明らかにされ、この領域は二次心臓領域(secondary heart field, or SHF)と命名された。
さらに、Buckingham教授のグループは、心臓形成初期においてFGF10の発現がSHF領域と一致することを示している。私はFGF10をはじめとするFGFシグナリングのSHFの発生における機能とその分子カスケードについて解析していく予定である。”

パリに来る前、来た後いろいろ (渡辺 裕介 氏)

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蒔田 由布子 氏

日本での所属: 名古屋大学大学院工学研究科美宅研究室、東京大学医科学研究所中井研究室

専門: バイオインフォマティックス

パスツール研究所での所属先: Unit of Genetics of Bacterial Genomes

研究内容: “私は博士課程において、枯草菌の転写制御に関するデータベース作りと、転写 制御の 予測を行っていました。パスツール研究所は、SubtiListを始めバクテリアのデータベー スをいくつも公開しているところです。是非ともその更新やデータ解析に関する研究 を続けたいと思っています。”

レポート(蒔田 由布子 氏)

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